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最新の東電発表のデータに、福島第一原発が断続的かつ部分的に核分裂連鎖反応を起こしている証拠(4/3更新ビデオ)
http://vimeo.com/21881702/ 以降、Arnie Gundersenのビデオ中でのコメントの訳(ブログ主訳なので正確ではない可能性がとてもあり) こんにちは、フェイアウィンドアソシエイツのアーニー・ガンダーソンです。4/3日曜日です。 2つ前のビデオで、ガンマ線、アルファ粒子、ベータ粒子の放射線の種類について説明しました。 今回は、もう一つの種類である、中性子について説明しなければなりません。 ウランが分裂するときに2つの重い娘核種を生成、さらに2つの中性子を放出します。放出された中性子が他のウランに衝突し、核分裂を引き起こす、これが繰り返され核分裂連鎖反応となります。 原子炉内部で中性子が観測されるときは、核分裂連鎖反応が起きていることを示します。これによって核分裂連鎖反応が起きているかどうか判断します。 ここ2日間及び1週間のデータによると、福島第一の原子炉で核分裂連鎖反応が起きている可能性が考えられます。 ・まず、中性子バーストが福島原発より1マイル(1.6km)地点で観測されたと日本の英字新聞(KYODO NEWS)に報告がありました。 ・珍しい放射性同位元素 塩素38が検出。 塩素38は自然界に存在せず、塩素37が中性子を吸収して塩素38※となる。海水中の塩の1/4が塩素37で(残りは35Cl)、原子炉を冷やすために通した海水中の塩素37が中性子を吸収して生成されたものと考えられます。 ・4/1に東電が報告した表をみると、1号機から 半減期70分のテルル129が検出されており、これは過去半日の間に核分裂が起きていることを示します。それ以前であれば、崩壊して検出されないはずです。 ・ほかの2, 3号機に比べて10倍多い高い濃度のヨウ素131が検出されています。 テルル129、ヨウ素131, 塩素38は何処から来ているのか?そして(これらの元素を生成するための)中性子は何処から来ているのか? 1号機の内部で部分的かつ意図しない断続的な核分裂連鎖反応が起きている可能性があると思います。我々はこれを"inadvertent criticality"(意図しない臨界)と呼びます。 これが示唆することは ・高い熱が発生している。95%の熱は核分裂によって発生し、5%は娘核種により発生する。 ・高い放射線、特にヨウ素が発生している。 ・最も重要なことは、多量の中性子が放出されている。 中性子は非常に計測しにくく、作業員が被ばくする可能性があります。 1号機がフルパワーで臨界が起きているとは言わないが、炉で部分的に意図しない断続的な核分裂連鎖反応が起きていると思われます。 どのようにこの現象が起こるかというと、水を注水することにより核連鎖反応が起き、核分裂連鎖反応によって発生した熱によって水が沸騰し、核連鎖反応が止まります。 炉で部分的に意図しない断続的な臨界が自動的に起きたり止まったりしている状態ではないかと。 測定器(dose meter)で測定できない中性子によって作業員が被ばくしている可能性があります。 東電はホウ素を水に混ぜて1号機の核連鎖反応を"止めなければなりません"(Arnieが強調している語調)。 ※38Cl 半減期37分 塩の1/4に含まれる37Clが中性子を吸収して生成される。 東京電力は15日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉で再臨界が起きないよう、原子炉の冷却水に、中性子線を吸収するホウ酸を溶かした上で、同日から原子炉への注水を始めたと発表した。 1、2号機も今後、同じ措置を取る。 再臨界は連続的な核分裂が再び起こる現象。1~3号機の原子炉圧力容器には当初、冷却のために海水を注入した経緯があり、東電はその塩分が中性子線を吸収すると見ていた。ホウ酸を冷却水に溶かすのは、冷却水を海水から淡水に替えて以降、塩分濃度が下がっていると見られるためだ。 一方、3号機の圧力容器は、上端部の温度が急上昇している。東電は「注水用配管から水が漏れている可能性がある」として、12日からは別の配管を追加し、二つの配管で毎時計12トンを注水した。14日からは注水量を毎時計15トンに増やしたが、上端部の温度は15日午前5時までの24時間で46・5度上昇し、297度になった。東電は、「注水がまだうまくいっていない」と見ている。 (2011年5月15日22時02分 読売新聞)
by ngc1208
| 2011-04-04 15:44
| 放射能汚染
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